「池田先生の95年 師弟の力はかくも偉大」レビュー
2023年11月15日、池田先生のご逝去(享年95歳)にともない、全6回で急遽特集された聖教新聞の連載が一部加筆されて今回、単行本化されました。 目次 本書について レビュー(前半) レビュー(後半&オススメ書籍) おわりに 1. 本書について 本書は、不世出の大指導者である創価学会第三代名誉会長・池田大作先生の巨大な足跡を辿る内容となっています。そして、本書を手に取る全ての人が、『師弟』という無限にして無窮の力を知り、人間革命と世界平和の道をまい進するための一助になるようにという願いのもと作られました。 肺病で医者に30歳まで生きられないとまで言われた病弱な青年が、なぜ、95年というご長寿を全うできたのか。その答えは戸田先生と、仏法との出会いがあったからでした。 <妙法の師弟の道に徹するとき、人間はここまで偉大になれる> この言葉のとおり、池田先生は傑出した平和思想と行動力で、仏法者として民衆に寄り添い、人類の叡智として世界に向けて多大な功績を残し、偉業を成し遂げました。 「池田先生の95年 師弟の力はかくも偉大」は、そんな池田先生の95年の御生涯の中でも、戸田先生に出会った頃の青春時代から、全国の学会の同志との交流、そして、戸田先生への誓いを胸に世界広布の種を蒔き続けた挑戦の歴史、さらには、命を削りながらもペンを握り続けた執筆活動、最後の総仕上げとして情熱を注いだ教育事業など、多岐にわたる偉業の一部を、分かりやすく紹介しています。 2. レビュー(前半) 今回は、『師弟』というテーマのもと、個人的に印象に残った内容を一部抜粋しながら、本書のレビューと関連書籍のご紹介をしていきたいと思います! 巻頭の言葉で始まりますが、とても胸が熱くなりました。 道をつくる人がいる 道をこわす人がいる 道を歩み続ける人がいる 道から外れる人がいる 私は、道を開く人でありたい 私は、道を歩み通す人でありたい どこまでも どこまでも 歩み抜き、走り抜いて もしや途上に倒れるとも 荒野の土になろうとも わが道に続く若人を信ずるゆえに 私には悔いはない (池田先生の言葉から) この後のページを読み進めるうえで、これ以上ないほど説得力のある言葉だと思います。 池田先生はわたしたちに、限りない慈愛と励ましの言葉をかけてくれます。 そして、戸田先生と師弟の戦いの中で、不可能とも言われた具体的な目標を必ず達成してきました。当時の池田先生のお心を知る上で、参考になると思ったので73ページ掲載の以下の一節を少しご紹介します。 池田先生は30歳になる目前、過去と未来の10年ごとの歩みを日記に書き残している。 10歳まで・・・・・・平凡な漁師(海苔製造業)の少年時代 20歳まで・・・・・自我の目覚め、病魔との闘い 30歳まで・・・・仏法の研鑽と実践。 病魔の打破への闘い 40歳まで・・・教学の完成と実践の完成 50歳まで…社会への宣言 60歳まで…日本の広布の基盤完成 医者から30歳まで生きられないと言われていた当時、このあと60歳より先は、まだ書かれてなかったそうです。 巻末には、池田先生の略歴や主な著作、世界各国の一流大学で行われた講演から、授与された勲章の一覧が掲載されているのですが、その数は圧巻です。 病魔と闘い、国家権力や邪悪な宗門とも闘い、それらすべてに勝って師弟の正しさを証明してきた、池田先生が、どんな思いで創価学会を守り育て、生き抜いてこられたのか。 池田先生と戸田先生の「師弟の力」の強さに、打ち震えました。 3. レビュー(後半&オススメ書籍) 本書では世界の識者との対談として、周恩来首相やアーノルド・J・トインビー博士、ミハイル・ゴルバチョフ大統領とのエピソードが紹介されているのですが、冷戦時代に、池田先生が民間外交を行ったことで、戦争が起こらなかった事例が数知れないと思いました。 〈上記の対談集は、非常に意義のあるもので、博文栄光堂でも文庫版で発売されています!もしよろしければ、お手に取って読んでみてください!〉 【対談】聖教ワイド文庫 二十一世紀への対話(上) ¥890 (税込) 潮ワイド文庫「周恩来と池田大作」の一期一会 ¥1,100 (税込) 【対談】聖教ワイド文庫 二十世紀の精神の教訓(上) ¥838 (税込) 最後に、池田先生は執筆活動と教育を通して、世界をより良くしようと行動しました。戸田先生の出版社「日本正学館」に勤めていた頃から、当時の「聖教新聞」発刊や、「人間革命」「新・人間革命」の出版の背景と真意も本書で描かれています。 聖教ワイド文庫 新・人間革命 ワイド文庫 人間革命 戸田先生の師匠である牧口常三郎先生は『創価教育学体系』を1930年(昭和5年)に著しました。その編集・出版に奔走したのは戸田先生であり、発行日は11月18日、印刷日は11月15日でした。奇しくも、牧口先生は「11・18」に獄中での崇高な殉教を遂げ、創価教育の大城を創立した池田先生は「11・15」に霊山へ旅立ちました。2人の師匠の遺志を継ぎ、池田先生が築き上げた創価教育の連帯は今、地球規模で大きく広がっています。 〈牧口先生と戸田先生について知りたい方は、以下の書籍がオススメです!〉 新装普及版 牧口常三郎 創価教育の源流 ¥660 (税込) 新装普及版 戸田城聖 偉大なる「師弟」の道 ¥660 (税込) 〈また、池田先生の幼少期の暮らしや青年期に愛読された文学作品、そして、池田先生を生涯支えてこられた奥様・香峯子夫人について知りたい方はこちらもどうぞ!〉 新装普及版 池田大作SGI会長 平和への対話 ¥660 (税込) 完本 若き日の読書 ¥1,500 (税込) 香峯子抄 ¥1,650 (税込) 4. おわりに いかがでしたでしょうか。全6章構成で、各章が簡潔ながらも当時の重要な出来事が写真付きでバランス良く書かれていて、非常に読みやすく、どこを切り取っても、勇気が湧いてくる内容となっています。池田先生を知ってもらう為、友人への対話や、広布史学習の座談会企画にもうってつけのボリュームとなっていますので、ぜひ読んでみてください! 【最新刊】池田先生の95年 師弟の力はかくも偉大 ¥880 (税込) その他、ご質問やご意見などありましたら、お問い合わせフォームまたは、公式LINEのチャットまでお願い致します!
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