3月度座談会の拝読御書
3月度座談会の拝読御書をまとめました。
研鑽に、励ましにぜひお役立てください。
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1. 御文
しおのひるとみつと、月の出ずるといると、夏と秋と、冬と春とのさかいには、必ず相違することあり。凡夫の仏になる、またかくのごとし。必ず三障四魔と申す障りいできたれば、賢者はよろこび愚者は退く、これなり。
2. 通解
潮が干る時と満ちる時、月の出る時と入る時、夏と秋、冬と春という変わり目には、必ずそれまでと異なることがある。凡夫が仏になる時も、また同じである。必ず三障四魔という障害が現れるので、賢者は喜び愚者は退くというのはこのことである。
3. 拝読のポイント➀
★苦難の時こそ大きく変わる時
苦難の時にこそ、人間の「真価」が 現れます。妙法は、全てを前進の力に転じてゆける絶対の法則なのです。苦難や試練に直面した時こそ自身が大きく変わる時と捉え、強盛な信心を貫いていきましょう。
4. 拝読のポイント➁
★障魔を見破る「信心の賢者」に!
信心に励み、宿命転換して自身の内に具わる仏の生命を湧現していく時、それを阻もうと「三障四魔」という妨げが競いおこります。その人の最も弱い部分を突いて修業を妨げるのです。仏の境涯を開いていくには、この障魔を乗り越えなくてはなりません。『さあ来い、負けてたまるか』と勇み戦えば、障魔は必ず退散します。
5. 三障四魔ってどうゆうこと?
三障四魔
三障と四魔に分けて詳しくみていこう
「障」とは、障[さわ]り・妨げの意
【三障】
①煩悩障[ぼんのうしょう]
貪[むさぼ]り・瞋[いか]り・癡[おろ]かなど、自身の煩悩が信心修行の妨げとなること
②業障[ごうしょう]
悪業によって生ずるものごとが信仰や仏道修行への妨げとなること。妻子などの身近な存在によって起こる
③報障[ほうしょう]
過去世の悪業の報いとして現世に受けた悪い境涯が仏道修行の妨げとなること。国主や父母など自分が従わなければならない存在によって起こる
「魔」は、修行者の生命から妙法の当体としての生命の輝きを奪う働き
【四魔】
①陰魔[おんま]
修行者の五陰(心や肉体の働き)の不調和が妨げとなること
②煩悩魔[ぼんのうま]
煩悩が起こって信心を破壊すること
③死魔[しま]
修行者の生命を絶つことで修行を妨げようとする、また修行者の死をもって他の修行者を動揺させて信心を破ろうとすること
④天子魔[てんしま]
他化自在天子魔[たけじざいてんしま]の略。他化自在天王(第六天の魔王)による妨げで、最も本源的な魔のこと
6. まとめ
池田先生は「大切なのは三障四魔の捉え方です。“これは、自分が呼び起こした障魔だ!”と自覚することです。一見、障魔から攻め込まれているように思うことがあるかも知れない。しかし、本質は逆です。私たちが自ら勇んで、成仏の峰に挑んだがゆえに、障魔が競い起こったのです」と。“今こそ自身の境涯変革の境目である”と捉え、勇んで立ち向かっていく人が誉れ高き「法華経の行者」となるのです。
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