「完本 若き日の読書」で紹介されている本のレビュー【パート②】
2023年1月に発刊された池田先生の著書『完本 若き日の読書』は、皆さんもうご覧になりましたか?
本書は、かつてのロングセラー『若き日の読書』(1978年刊行)と『続 若き日の読書』(1993年刊行)を完全収録した「完本」として復刊したもので、大変ご好評をいただいている書籍です。
この度、『完本 若き日の読書』でご紹介されている書籍を、博文栄光堂オンラインショップでもご購入いただけるキャンペーンを開始いたしました!
そこで本記事では、キャンペーンの第二弾で販売される『ナポレオン』『レ・ミゼラブル』『氷川清話』について、博文堂書店の店員が簡潔にレビューしたものを、ご紹介いたします。
1,『ナポレオン』
「前進、また前進」この言葉どおり、鉄の意志と烈火の情熱をもち、全欧州を駆けめぐった大英雄ナポレオン。
彼の歴史的評価はさておき、当時の私はその一人の人間の壮烈な息吹に共鳴したのを憶えている。
思えばナポレオンの生涯は、まさに戦いの連続であった。彼は一生のうち六十回も戦ったという。その心意気はまさに「前進、また前進」の一語に尽きよう。
―完本若き日の読書P.284より
コルシカの青年士官からフランス皇帝となって全欧州を制覇し、ワーテルローの戦いに敗れるまでの波瀾に富んだ一生。
多感な革命児であったナポレオンの生涯とその人間像を描いた作品です。
【書籍情報】
著者 | 鶴見祐輔
出版社 | 潮出版社
版型 | 四六判
ページ数 | 493ページ
2,『レ・ミゼラブル』
フランス文学の金字塔にして大河小説の真骨頂が上下巻でコンパクトに読めます。
王政から帝政へ、そして共和政へと激動するフランス社会を背景に、たった一切れのパンを盗んだ為に投獄されたジャン=バルジャンの波乱に満ちた生涯を描く作品。
1789年 フランス革命がはじまる
1796年 ジャン・バルジャン、パンを盗んで投獄される
1799年 ナポレオンが政権を握る
1815年 ナポレオンが完全に失脚、王政が復活。ジャン・バルジャン仮釈放
1823年 ファンテーヌ、工場をクビになる
1830年 七月革命
1832年 六月暴動、マリウスたちが戦う
「ナポレオン」と合わせて読んでみるのもおすすめ!
政体がいかに理想に近づこうと、いつの世にも社会の片隅に押しやられ懸命に生き続ける「レ・ミゼラブル(貧しい人々)」がいる。
現代においても映画化・舞台化されている不朽の名作を是非この機会に。
【書籍情報】
著者 | ヴィクトル・ユゴー(訳:永山篤一)
出版社 | 角川書店
版型 | 文庫
ページ数 | 432ページ(上)、448ページ(下)
3,『氷川清話』
佐久間象山、横井正楠、西郷南洲、藤田東湖、木戸孝允、大久保利通、島津斉彬、山岡鉄舟、高野長英、岩倉具視など幕末維新期をいろどる群像が、歯に衣着せず忌憚なく論評されている。
百年後の今日読んでも的確なる人物批評の眼を養うのに十分参考となろう。―完本若き日の読書P.64より
海舟は日清戦争に反対し、時の伊藤博文内閣に対して、強く和平の議を建言している。
彼は東洋の民族が相食む戦争を否定し、中国、朝鮮と善隣友好の関係を保つべきであると主張したのである。
私はその卓抜なる先見の明に学び、わが学生部の第十一回総会の二万名参加の席上、未来を託すべき青年諸君の英知に向けて、中国問題に関する発想の転換を呼びかけた。
―完本若き日の読書P.67-68より
1823年(幕末)から1899年(明治)激動の時代を生きた勝海舟が、晩年幕末維新の思い出や人物評を問われるままに語った談話録。
幕末小説や大河ドラマが好きな方は是非。
【書籍情報】
著者 | 勝海舟
出版社 | 講談社
版型 | 文庫
ページ数 | 408ページ
4, まとめ
いかがでしたか??
今回ご紹介した書籍は、どれも読みごたえのある作品ですので、新年度を機に、読破に挑戦してみてはいかがでしょうか??
また『完本若き日の読書』と併せて読むことで、より深く、幅広い視野で精読することができますので、あわせてご購入されることを強くおススメします!!
キャンペーンは第三弾、第四段と続く予定となっていますが、今回の4冊も数量限定となりますので、当オンラインショップでご購入を希望の方は、お早めにご注文お願いいたします!
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