「完本若き日の読書」で紹介されている本のレビュー【パート①】

2023年1月に発刊された池田先生の著書『完本 若き日の読書』は、みなさんもうお手に取られましたでしょうか?
本書は、かつてのロングセラー『若き日の読書』(1978年刊行)と『続 若き日の読書』(1993年刊行)を完全収録した「完本」として復刊したもので、大変ご好評をいただいている書籍です。
この度、『完本若き日の読書』でご紹介されている書籍を、博文栄光堂オンラインショップでもご購入いただけるキャンペーンを開始いたしました!
そこで本記事では、キャンペーンの第一弾で販売される『代表的日本人』『若きウェルテルの悩み』『一握の砂・悲しき玩具』について、博文堂書店の店員が簡潔にレビューしたものを、ご紹介いたします。
1,『代表的日本人』
内村鑑三といえば、たしかに明治のキリスト者である。
その当人が日本民族にあっての理想的宗教家として「日蓮上人」の名を挙げているのは何故であろうか。
—―『完本 若き日の読書』P.84より
本書は、キリスト教指導者である内村鑑三が道徳教育のために選んだ日本人、上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・西郷隆盛・日蓮大聖人の5人の生涯がギュッと詰まった一冊です。
新渡戸稲造『武士道』と岡倉天心『茶の本』と共に、日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作となっています。
より理解を深めながら読み進めるために、本書の解説(P.195~)を先に読むことをオススメします!
【書籍情報】
著者 | 内村鑑三(訳:鈴木範久)
出版社 | 岩波書店
版型 | 文庫
ページ数 | 208ページ
2,『若きウェルテルの悩み』
若きウェルテルが友に書き送った書簡体の作品。
純真で繊細な青年の恋愛話。
今読むとストーカーとも取られかねない要素が満載の内容ですが、生きていくうえでの深き悩みの連続を自分だったらどう人生の糧としていくかを考えさせられる一冊です。
完本若き日の読書P.314『青春の混沌をこえてゲーテ「若きウェルテルの悩み」』を先に一読することをお薦めします。
【書籍情報】
著者 | ゲーテ(訳:高橋義孝)
出版社 | 新潮社
版型 | 文庫
ページ数 | 239ページ
3,『一握の砂・悲しき玩具』
こころよく
我にはたらく仕事あれ
それを仕遂げて死なむと思ふ(P.21)
啄木の詩心にふれる一冊。
仕事に悩んでいる人、望郷の思いを抱く人、人間関係の葛藤に悩む人に是非手に取ってほしい詩集です。
五・七・五・七・七の短歌で表現される心象が秀逸で、とても読みやすい一書となっています!
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る(P.41)
通勤・通学電車で“ぢつとスマホ”を見るより“ぢつと読書”を。
【書籍情報】
著者 | 石川啄木
出版社 | 新潮社
版型 | 文庫
ページ数 | 279ページ
4, まとめ
いかがでしたか??
今回ご紹介した書籍は、どれも300ページ未満なので読書が苦手な方でも読みやすいのではないかと感じました!
また『完本若き日の読書』と併せて読むことで、より深く、幅広い視野で精読することができますので、この機会にぜひご一緒にご購入されてみてはいかがでしょうか??
キャンペーンは第二弾(4月予定)、第三弾(5月予定)と続く予定となっています。
今回紹介した3冊は第一弾で3/1~3/31までの取り扱いとなりますので、当オンラインショップでご購入を希望の方は、お早めにご注文お願いいたします!
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