50年の歴史に幕——静茶園 田中さんへのインタビュー

創価学会本部のある東京都新宿区信濃町にあったお茶屋さん『(有)静茶園』。
およそ50年の歴史に幕を閉じた「愛された老舗」の魂は博文栄光堂に受け継がれました。
▲旧「(有)静茶園」の外観(現在は博文栄光堂2号館入口)
今回はそんな名店を作り上げてきた静茶園店主の“スぺ茶リスト”田中静雄(たなかせいゆう)さんに、静茶園の魅力を語っていただきました
▲(有)静茶園 店主の田中静雄さん
1, 田中さんのプロフィール紹介
田中さんは、1948年千葉県船橋市に10人兄妹の6番目として生まれ、高校時代には空手に打ち込まれました。
高校卒業後、大手デパートへの内定がありましたが研修期間に行った業務内容に魅力を感じず、入社せずに埼玉県の空手道場へ入門。
そこで出会った『糸東流空手』の師範が製茶会社の社長を務めており、それを手伝うことから田中さんの“スぺ茶リスト”への道は始まりました。
最初は遊び半分で栽培していたというお茶ですが、次第にのめり込むようになり、九州の茶畑で修業し、茶葉の生育から製茶までの技術を身に着けるまでに。
その後、縁あって今から約40年前に信濃町の店舗へ営業として派遣され、2003年には同店舗を買い取り独立。
自身の名前(静雄)から一文字取り「静茶園」として再スタートを切りました。
▲今は亡き奥様(左)と田中さん(右)。オープン当時の写真
以来、静茶園としては15年、独立以前から数えると約40年もの間、多くの常連さんに愛されるお店として、信濃町を盛り上げてくれました。
2, “スぺ茶リスト”インタビュー(インタビュアー:まこちゃん)
ここからは、“スぺ茶リスト”である田中さんへのインタビューをお送りします!
インタビュアーは博文栄光堂のお茶担当「まこちゃん」が務めてくれました♪
1. 静茶園について
まこちゃん:
これまで、多くの方に愛されてきた静茶園さんですが、常連さんは何を気に入られてご来店されるのでしょうか?やっぱりお茶の味ですか?
田中さん:
はっきり言って味なんかじゃない、僕だよ(笑)
まこちゃん:
田中さんに会いに??(笑)
田中さん:
親切だから(笑)
昔アルバイトさんに「親切にしすぎじゃないですか」って言われたくらい
まこちゃん:
それは相当ですね(笑)
なぜそこまで親切にされるんでしょうか?
田中さん:
自分の性格だろうね、やっぱり喜んでもらいたいから
まこちゃん:
なるほど
ですけど、お茶もおいしくないと何度もきていただけないじゃないですか(笑)
その辺のこだわりも教えていただきたいのですが…
田中さん:
味だろうね、香りじゃなくて
味と茶碗に注いだ時の色。色がきれいに出てくるとおいしく飲めるじゃない
ちょっと粉っぽいけど、味と色がきれいに出るというところ
まこちゃん:
なるほど
田中さん:
ただ、味っていうのはそれぞれ好みじゃない
だからそんなに言わない(アピールしない)
僕はお客さんに対しては、親切がモットーだから
まこちゃん:
それでお客さんに喜んでいただいて、お茶もおいしくて
田中さん:
そうそう
お茶は自分でブレンドしてるから
メーカーさんが持ってきたお茶をそのまま売るのは面白くないじゃない
このお茶とこのお茶を飲み比べて、これを混ぜたらこんな味になるっていう…
で、全部うちのはオリジナル
まこちゃん:
つまりお客さんは「田中さんに会いに来る」のがメインで「お茶もおいしい」から来てくださると
田中さん:
そう
だから遠方からもお客さんが来る
この前はわざわざ愛知からも来てくれた
2. お茶について
まこちゃん:
お茶は体にいいとされていますが、田中さんは健康ですか?
田中さん:
僕はもう40年くらい風邪ひいたことない
まこちゃん:
すごいですね(笑)毎日どのくらい飲まれますか?
田中さん:
お茶碗に10杯くらいは飲んでるなぁ
まこちゃん:
お客さんに接茶するときに一緒に飲まれてますもんね
田中さん:
やっぱり一緒に飲んで、自分でも味見ないといけないから
まこちゃん:
1リットルくらいは飲んでるんですかね
田中さん:
1リットルじゃきかないでしょ
でもやっぱり日本茶は身体にはいいよ、日本人だし
日本茶は飽きないしね
まこちゃん:
色んな種類がありますもんね
田中さん:
そう、例えば脂っこいものを食べたときはほうじ茶が一番おいしく感じたり
普通のご飯の時は番茶、400円くらいの(安価なもの)
で、お茶を楽しみたいときは煎茶…食事に合わせてね
まこちゃん:
ちなみに田中さんが一番気に入ってらっしゃるお茶はどれですか?
田中さん:
やっぱり「玉冠」だよね
まこちゃん:
「玉冠」は他のものとはやはり違いますか
田中さん:
そりゃあウチで、メインで売ってるから
本来1000円じゃ他の店では買えない(くらい質の高いお茶)
まこちゃん:
「玉冠」の特徴はなんですか?
田中さん:
味、香り、色の三拍子のバランスが取れてる
自分でそういう風にブレンドしてあるから
まこちゃん:
「玉冠」はいつから売ってるんですか?
田中さん:
独立する時から売ってる
その時に紹介してもらったメーカーさんとずっと作り続けてるよ
まこちゃん:
そうなんですね
お茶担当としては物凄いプレッシャーを感じます…(笑)
僕も田中さんがこだわってきた「お茶」と「親切心」を受け継いで、立派な“スぺ茶リスト”になれるように、一生懸命勉強していきますね
田中さん:
よろしく頼むよ!
3, まとめ
お茶へのこだわりもさることながら、「田中節」が印象に残るインタビューでした!
▲まこちゃん(左)と田中さん(右)
お茶とお客さんをこよなく愛する田中さんの人柄をも継承し、博文栄光堂もさらに愛されるお店を目指して参ります。
お茶にもドンドン力を入れていきますよ!!
また、博文栄光堂では今年から「新茶」の販売も開始致します!
新緑薫る、もっともお茶がおいしい季節の新茶です。
静茶園・田中さんのオリジナルブレンドをそのまま受け継いだ逸品を、ご自宅用・贈呈用に是非ご検討いただければと思います!
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その他、ご質問やご意見などありましたら、お問い合わせフォームまたは、公式LINEのチャットまでお願い致します!
スぺ茶リストとは
【お茶+スペシャリスト】から生まれた、博文栄光堂の造語。
お茶に関するスペシャリストの意。
現在、博文栄光堂スタッフの「まこちゃん」が“スぺ茶リスト”になるべく修行中。